卵殻質は、種卵にとっても食卓卵にとっても経済上に重要な要素です。オクラトキシンAなどの一部のカビ毒は、ビタミンD3の産生を妨害して腎機能を低下させ、結果的にカルシウム代謝の異常を引き起こすことがあります。これは卵殻質の低下につながり、ひび割れが増えたり孵化率が低下したりします。その他のカビ毒も、種卵の受精率や孵化率に影響することがあります。
伝染性気管支炎のようなウイルス性疾患も、卵殻質に大きく影響することがあります。
カルシウムの適正な粒径とバランスのとれた飼料中のカルシウム/有効リン比(Ca/AvP)を維持するといった栄養戦略は、卵殻質を良好にする手助けとなります。